その他選手

グスタヴォ・ツボイvsスミルノフ

ワールドカップ2011の動画にプレイバックしまして。予選リーグのグループBから、グスタヴォ・ツボイvsスミルノフの動画です。

スミルノフは2005年のヨーロッパトップ12優勝者。今年のアジア・ヨーロッパ対抗戦でも、ヨーロッパ勢で唯一、2戦全勝したロシアのエースです。

ツボイ選手は、ブラジルの日系選手。ハオ帥ばりの非常に柔らかい前陣プレー、見事ですね。管理人は非常に好きな選手の一人です。

先手を取られ攻め込まれると脆さをみせるようで、そこが世界ランク(現在自己最高の89位)が上がらない原因かもしれませんが、守備力が上がればトップ50位入りも決して夢ではないかと。

ブラジルvsロシアのエース対決、ナイスゲームです。

LIEBHERR 2011 Men's World Cup ,Qual Groups ,
Gustavo Tsuboi VS. Alexei Smirnov (RUS)


神巧也vs下山隆敬│JTTLファイナル4準決勝

JTTLファイナル4の動画に戻りまして。準決勝の協和発酵キリンvs明治大学から、4番の神巧也vs下山隆敬です。

木方選手と水谷選手が1点ずつ取り合い、注目のダブルス・木方/田勢vs水谷/平野を協和発酵が勝利、王手をかけたところでこの試合です。

明大の神選手は1年生ながら今年の全日学と全日本学生選抜を制し、非常に勢いのある選手。ラリー戦での強さとガッツ溢れるプレーが印象的です。

類を見ない努力家だそうで、水谷選手のブログより引用させてもらうと、「僕が青森山田高校にいたとき彼も地元の選手で青森山田中学にはいってきました。もちろん全然見たことも聞いたこともない選手で当時は県内でも勝てないめちゃくちゃ弱い選手でした。ただ向上心は他の人と比べ物にならないぐらいあったと思います。(中略)とにかく分からないことはすぐ僕に聞いてきていつも夜に自主練していました。僕にあんなに色々聞いてきたのは後にも先にもあいつだけです。」とのこと。

「天才は生まれつきです。もうなれません。努力です。努力で天才に勝ちます。」という、大相撲の稀勢の里関の言葉を思い出しました。

下山選手も神選手も、今後の活躍に期待しましょう。

JTTL Final 4,
Jin Takuya vs. Shimoyama Takanori


吉村真晴vs宋鴻遠

世界ジュニア2011の動画にちょっとプレイバックしまして。準々決勝・吉村真晴vs宋鴻遠の動画です。

宋鴻遠は前回大会優勝のディフェンディング・チャンピオン。中国vs日本の団体決勝でも2番で丹羽孝希に完勝しています。

が、シングルで絶好調の吉村真晴。切れのあるパワフルな両ハンドが素晴らしい。連続攻撃ができる上にあのコース取り、鬼ですね。中国選手と真正面からラリーを展開し打ち抜く、非常にスケールの大きなプレーです。

去年のジャパントップ12ではあのブロックの名手・張一博を打ちぬき、7月のアジアジュニア卓球選手権大会では中国選手3連破でシングルス優勝。

野田学園高校で、アドバイザーだったスパイラル打法の平岡さんの薫陶を受けていたので、このスイングや打法は、若い現役選手は研究する価値が多いにあるのでは。

次のラウンド・準決勝で林高遠にフルゲームの大打撃戦の末に破れてしまうのですが、将来が非常に楽しみな選手です。速攻の丹羽孝希とほぼ同世代に、全く違ったプレースタイルのライバルがいる・・・次世代の日本卓球の未来は明るいかな。

WJTTC Boy's Singles Quater Final
Yoshimura Maharu (JPN) vs. Song Hongyuan (CHN)


田代早紀vs天野優│JTTLファイナル4決勝

JTTLファイナル4女子団体決勝、日本生命vsサンリツから、1番の田代早紀vs天野優です。

天野選手は明徳義塾高校から今年サンリツ入。去年のインターハイでは団体優勝、個人ベスト8のルーキーです。

対する田代選手は、今年の全日本社会人準優勝。今年7月のジャパンオープンではアンダー21準優勝していますし、11月のプロツアー・グランドファイナルのアンダー21&12月の全日本社会人準決勝で、2度森薗美咲選手に打ち勝っています。

この試合は第1・第2ゲームと田代選手が圧倒する形で進みますが、その田代選手、打球フォームやプレースタイルなど張怡寧に非常に似ています。

また、チキータや台上バックドライブで仕掛けていく選手も女子ではまだ少ないですが、田代選手は積極的ですね。

第3ゲーム中盤から、天野選手がフォア前サーブからの相手フォア攻めへと戦術転換し、かなり競った展開に。

田代選手、これまで世界選手権の代表に選ばれたことがないので、実力の割にはそれほど有名ではありませんが、非常に強い選手だと思います。これからの活躍が期待できそうです。

JTTL Final 4, Men's Team Final
Tashiro Saki vs. Amano Yuu


韓陽vs小野竜也│JTTLファイナル4決勝

JTTLファイナル4決勝、東京アートvs協和発酵キリンから、2番の韓陽vs小野竜也の動画です。昨日の1番(張一博vs木方慎之介)に続きまして。

小野選手は2009年の全日本社会人シングルベスト8、去年はベスト4の強豪。対する韓陽選手は言わずと知れた、日本のトップ選手。

第1ゲームは終始競り合いながら進みますが、第2ゲームに入ると韓陽選手が全開。フォアもバックの自由自在の両ハンド攻撃がスゴイですが、バックも裏面と表面をスムーズに使い分けるのも素晴らしいですね。

フットワークは遅い部類に入るものの、それを補って余りある技術レベルの高さです。

さて少し話がこの試合からそれますが、昨年の全日本、丹羽孝希選手がランク決定戦で撃破したのがこの小野選手で、次のラウンド・ベスト8決定戦で破ったのがこの韓陽選手。

その丹羽選手が、今日まで行われていた世界選手権ドルトムント大会(団体戦)男子日本代表選手選考会で、張一博・高木和卓・松平健太・上田仁・・・らトップ選手を全て破って全勝優勝しています。

今年は世界ジュニアを制し、10月の全日本団体では水谷隼をも沈め、絶好調のようです。

JTTL Final 4, Men's Team Final
Kan Yo vs, Ono Tatsuya


張一博vs木方慎之介│JTTLファイナル4決勝

日本卓球リーグの年間チャンピオン決定戦、内閣総理大臣杯JTTLファイナル4。決勝は5年連続で東京アートvs協和発酵キリン。平成19年にファイナル4が始まってから4連覇中の東京アート、5連覇なるか、という対戦です。

動画は1番の張一博(東京アート)vs木方慎之介。

木方選手といえば、卓球王国の企画「選手が決めるテクニック別日本一」でロビングNo.1に選ばれた選手。この試合でも後陣からのしつこいロビングやフィッシュで張選手を苦しめています。

もともと水谷選手が全日本で連覇を始める前は、毎年のように全日本の優勝候補に挙げられていた実力者。素晴らしいオールラウンドプレーです。

張選手は馬龍をシャットアウトしたカウンターブロックが有名ですが、普通のバックハンドもメチャクチャに威力がありますね。鋭いバックドライブで何度も木方選手のフォアを抜いていますが、他にもストレートへ持ていくドライブも何気にスゴイ。

ナイスゲームです。

JTTL Final 4, Men's Team Final
Chan Kazuhiro vs. Kiho Shinnosuke


劉詩ウェンvs丁寧

プロツアーグランドファイナル2011女子シングルス決勝、劉詩ウェンvs丁寧の動画です。

第2シードの丁寧、準々決勝で石川佳純をストレートで一蹴、準決勝では李暁霞を4-1で下しています。

方や劉詩ウェン。平野早矢香、郭躍、王越古を沈め決勝進出。

相変わらずの超高速ラリーを繰り広げる2人ですが、特に劉詩ウェン。前陣であれほどのピッチで連打しながら、体の軸が全くブレず、しかも1球1球に体重をしっかり乗せて打っています。おまけにコース取りがハンパでない厳しさ。あのピッチと球威で、クロスのボールはしばしばサイドを切っていますし、フォアストレートへもサイドラインギリギリに入れてきます。ちょっと信じがたい・・・。

9月末のオーストリアオープンでは、丁寧が抜群の反射神経と身体能力をみせ、揺さぶりを受けながらも粘り切り盛り返すプレーで劉詩ウェンに勝ちましたが、この試合は・・・。

今年は世界選手権とワールドカップで優勝している丁寧、今年最後の国際大会を優勝で締めくくれるか。

Pro Tour Grand Finals, Women's Singles Final
Liu Shiwen (CHN) vs. Ding Ning (CHN)


林高遠vs村松雄斗

世界ジュニア2011男子シングルス3回戦(ベスト8決定戦)、林高遠vs村松雄斗の動画です。

団体で3番起用され全勝、中国戦では鄭培峰を沈めたカットの村松雄斗。シングルで中国勢との対決、相手はエース格の林高遠です。

ここまで朱世赫ばりの堅い守備と鋭い攻撃を見せてきた村松。が、林高遠のドライブには完全に力負けしてしまっています。

レシーブから強打を狙い、甘いつなぎ球もほとんど使わない林高遠。多少のミスは気にせず、相手が調子を上げる間もなく攻めきってしまう・・・。力攻めできる選手の、王道的カット攻略ですね。

このレベルの強打をいかに捌けるようになるか・・・がシニアで活躍するための村松選手の課題でしょう。守備範囲の広さは今でも十分にあると思いますが、さらに朱世赫のごとくカットの切れ具合の変化、長短の変化などを加えることができれば、シニアの世界レベルで活躍できる選手に成長することかと。

まだ15歳の村松くん、今後の成長・活躍が楽しみな選手ですね。

WJTTC 2011, Boy's Singles
LIN Gaoyuan (CHN) vs. MURAMATSU Yuto (JPN)


林高遠vsゴーズィ

世界ジュニア2,011男子シングルス準々決勝、林高遠vsゴーズィの動画です。

団体準決勝で吉村真晴を沈め、丹羽孝希にゲームオール・デュースまで迫った、フランスのエース・ゴーズィ。

相手の林高遠は、前々回大会3位、前回大会準優勝で中国のエース。この大会はもちろん優勝しか狙っていないことでしょう。

林は前陣でファア主体の攻め、ゴーズィは中・後陣から粘り強いドライブで応戦。林高遠の得点シーンが多いのですが、スコアは各ゲームかなり競っています。

林高遠が強いのはもちろんですが、ゴーズィもかなりやりますね。第2ゲームではカットでの粘りを見せたりと、古き良きヨーロッパの伝統を思わせるスタイル。

が、試合後半の9点ぐらいの競り合いになると、ややプレーが守りに入ってしまっているように感じます。逆に攻めの姿勢を貫く林高遠は、メンタルの強さも伺えます。

男子シングルでは予想外のことに中国勢が相次いで敗退、ベスト4は日本の丹羽・吉村、フランスのロビノ、そしてこの林高遠という顔ぶれ、エキサイティングな展開になっています。

林高遠の準決勝の相手は、前回大会優勝の宋鴻遠を4-1で沈めた吉村真晴。日本勢が'06大会の松健優勝以来の、金色のメダルを獲得できるか・・・。

期待し応援しましょう。

WJTTC Boy's Singles Quater Final
Lin Gaoyuan (CHN) vs. Simon Gauzy (FRA)


李暁霞vs福原愛

ワールドチームカップ女子決勝1番、李暁霞vs福原愛の動画です。

韓国、香港を破り決勝に進出した日本女子。

対する中国は、初戦でヨーロッパ王者になったばかりのオランダをボコり、準決勝でもシンガポールをストレートで退けています。6試合して1ゲームしか落としていない完勝ぶり、相変わらずの盤石の強さです。

決勝の中国戦、オーダーは李暁霞vs福原愛、郭炎vs平野早矢香、郭躍/李暁霞vs福原愛/石川佳純。

福原愛、回転や緩急の変化をつけたバックハンドを中心に攻め込みますが・・・。やはり強い、李暁霞。前半は攻め込まれても、中盤を過ぎるとしっかり対応してきます。ナックルもお構いなしに強打してきますし、穴が見当たらないですねorz。

結局この試合はストレート、他も平野早矢香が1ゲームを奪うのみ、素晴らしい気合を見せたものの日本は3-0で敗れました。

中国女子・・・敗ける気配が微塵もないですな。

World Team Cup, Women's Final First Match
Li Xiaoxia (CHN) vs. Ai Fukuhara (JPN)


呉尚垠vs王皓

ワールドチームカップが始まっています。

まだ動画はないのですが、我が日本は吉田海偉・松平健太・丹羽孝希という陣容で参戦、1回戦のブラジル戦を3-1で勝ち抜いています。

で、次の相手は韓国なのですが、韓国はこの大会、呉・朱・柳というオールドメンバーで挑み、1回戦のベラルーシ戦を完封勝利。ちなみにサムソを沈めたのは柳承敏です。

日本は松健・吉田・丹羽と、いかにもロンドン五輪3人目へのテスト!というようなメンバーですが、このメンバーで韓国に勝てるかというのは、五輪のメダルを目指す上で試金石となりそうです。

で、前置きが長くなりましたが(笑)、動画はちょっと昔の試合、その韓国の呉尚垠がメチャクチャ強かったころのプレーです。王皓をフルボッコにしていますね、スゴイ・・・。

ブロックの巧さは世界最高レベルですし、バックハンドが威力・技術ともに凄まじい。ボディーバランスも惚れ惚れするほどですし、不要な力みが全くなく自然体の打法、完ぺきな内容での勝利です。

間もなく始まる日韓戦、勝者は果たして・・・。

余談ですがこの大会、意外にも中国が不振を極めています。初戦のロシア戦で馬琳がシングル&ダブルスで2点を落とし、2回戦(準決勝)ドイツ戦でも王皓がチャロフに敗れさっています。馬龍&許シンは相変わらず絶好調のようですが・・・。

さて栄冠は果たしてどの国が。

Oh Sang Eun vs. Wang Hao SuperCircuit


フレイタスvsワン・ゼンイ

久しぶりにヨーロッパ選手権に戻りまして(笑)。男子シングルス3回戦(ランク決定戦)、ポルトガルのフレイタスvsポーランドのワン・ゼンイの動画です。

絶滅危惧種のペン表速攻。ワン・ゼンイがラン決まで進出しています。

相手はポルトガルのツインエースの一人、フレイタス。過去にティモ・ボルにも勝利している強豪です。下がってのラリー戦に強いフレイタスなんですが、ワン・ゼンイ、苦しいですね・・・。

「打たれる前に打ち抜く」、「5~6球目までに決める」でないと、点の取りようがない感じ。フレイタスが攻撃モードに入ってしまうと、守備力不足からことごとく失点してしまっています。

早い打点でコンパクトかつフラットにカウンターするあたり、同戦型として惚れ惚れするのですが、初速は速くとも相手コートの中陣あたりで失速してしまう表ソフト、もうひとつ・ふたつ際立った技がないと、トップレベルでは非常~に厳しいですねorz。

バックの裏面ドライブなんかは以前より上手くなったように感じますが、ハイリスク・ハイリターンの爆発的なフォアの当たりは失せてしまったような・・・。

初めて荘智淵vsワン選手の動画を見た時は鳥肌が立つぐらい感動したものです。サムソノフやオフチャロフら欧州の強豪を次々と沈めていたあの頃の輝き、取り戻してほしいところです。

European Championships
Marcos Freitas (PRT) vs. Wang Zeng Yi (POL)


郭炎vs劉詩ウェン

スウェーデンオープン2011女子シングルス決勝、郭炎vs劉詩ウェンの動画です。

この大会第1シードの郭炎、ベスト8決定でシンガポールのスン・ベイベイ、準々決勝で石川佳純、準決勝で文佳を沈めています。

劉詩ウェンはベスト8決定でルーマニアのドデアンを一蹴。2007世界ジュニアチャンピオンの楊揚を準々決勝で沈め、準決勝では世界チャンピオンの丁寧に4-2で勝ち、前節オーストリアオープン決勝のリベンジ。

ただこの試合では今ひとつ調子がよくないようで、何度も首を傾げたりと終始冴えない表情。ミスも多く、バック対バックで押し込まれてしまうことが多いので、得意のラリーをうまく組み立てられないよう。

逆に郭炎は最後まで全く崩れず、安定感が光ります。さすが大ベテラン、落ち着いています。

Swedish Open 2011, Women`s Singles Final
GUO Yan (CHN) vs. LIU Shiwen (CHN)


バウムvsカラカセビッチ

ヨーロッパ選手権2011男子シングルス準決勝、バウムvsカラカセビッチの動画です。

久し振りに覚醒し、この欧州選手権シングルスでブレイクしたカラカセビッチ。準々決勝でドイツのシュテガ-を沈めたプレーは圧巻でした。トリッキーで威力があり多彩なバックハンド、卓越した台上の技術、惚れ惚れします。

バウムは昨年の準々決勝に続き、今年も準々決勝でサムソノフを撃破しています。

この試合、カラカセビッチがバックのトリッキーなコース取りで攻め込みますが、バウムは落ち着いて球筋を見極めラリーを組み立て、隙を見て両ハンドの強打を放っています。

特に中陣からガバッと前に詰めて放つ強打が素晴らしい!

'05世界ジュニアチャンピオンのバウム、そろそろ世界シニアでも活躍しないと。今のところ後輩のオフチャロフの後塵を拝している感がありますが、意地を見せてほしいですね。

ボル様の背中はまだ遠いですが、今後の活躍に期待しましょう。

European Table Tennis Championships, Men's Singles Semi Final
Patrick Baum (GER) vs. Aleksandar Karakasevic (SRB)


カラカセビッチvsシュテガー

ヨーロッパ選手権2011男子シングルス準々決勝、カラカセビッチvsシュテガーの動画です。

本来であれば女子単決勝や男女ダブルスの決勝動画を先に上げるところですが、大会を最も盛り上げたベストゲーム(と管理人が勝手に思っている)、こちらを行きましょう^^。

シュテガーはご存知、ドイツNTのレギュラー。下がっての引き合いを得意とする選手です。現在の世界ランクは19位、ドイツ選手で3番手につけています。

で、セルビアのカラカセビッチ。アラフォーのおじさんですが、往時を知る者としては、メタボな体型になってしまったなぁ・・・と。何気に何志文に似ている^^。

近いところでは2月のドイツオープンで森本耕平に負けたり、この大会団体でも16位以下リーグでウクライナの無名選手に負けたりしていますが、シングルスに入って久しぶりに覚醒。

もともと、神・ワルドナーをして『あいつが酒を止めたら誰も勝てない』とまで言わしめたほどの、類まれな才能の持ち主。天才特有の情緒不安定さも持ち合わせていたようですが、当たりだすと止まりません。

バックハンド主戦型とも言えるようなプレースタイルですが、これが実にスゴイ。前陣ではストップと見せかけ叩き、叩くと見せかけストップ。下がってはフラットに当てて伸ばしたり、カーブやシュートの回転を混ぜたり・・・。

コース取りも自由自在。中陣からの柔らかいプレーぶりは、前陣ぶっ叩き型が世の主流にある現代卓球にあって、実に新鮮に映ります。

同じく3位に入ったトキッチとともに大会を大いに盛り上げましたが、何とこのダークホース2人、カラカセビッチとトキッチがダブルス国際ペアを組んで、これまた3位に入賞しているんですね。

神・ワルドナーが天才と認めた往年の選手のプレー、堪能してください。

European Table Tennis Championships, Men's Singles Quater Final
Aleksandar Karakasevic (SRB) vs. Bastian Steger (GER)


トキッチvsオフチャロフ

ヨーロッパ選手権2011男子シングルス準々決勝、トキッチvsオフチャロフの動画です。

オフチャロフはスウェーデンのルンクイスト、オーストリアのガルドスを破り準々決勝。団体でも優勝に貢献しましたが、調子はよさそうです。

相手はスロベニアのトキッチ。普段のプロツアー等はからきし成績を残せないのに、大舞台になるほど燃えて大物を喰うお祭り男です(笑)。近い所では、ロッテルダムの世界卓球で馬龍相手に壮絶な打撃戦を演じたのは記憶に新しいところ。

ドつき合いになると鬼強いトキッチ、団体でもあのアポローニャを2点とか3点というスコアでボコボコに打ちのめしています。シングル4回戦ではぐらかしの名人・何志文に危うく負けそうになりましたが、5回戦(準々決勝)のこの試合は、打ち合いで勝負を挑んでくるオフチャロフ。

得意のドつき合いに持ちこみ、ゲームオール・デュースの最後の最後までド派手なラリー戦を繰り広げています。最後に打ち勝ったのは・・・。

準決勝の相手は、ここまでたったの3ゲームしか落としていない、王者ボル様。面白い試合になりそうです。

European Table Tennis Championships, Men's Singles Quater Final
Bojan Tokic (SVN) vs. Dimitrij Ovtcharov (GER)


ドデアンvsウー・ジャデュオ

ヨーロッパ選手権2011女子団体グループリーグの試合から、ドデアン(ルーマニア)vsウー・ジャデュオ(ドイツ)の動画です。

ウー・ジャデュオ(王国では「呉佳多」と表記)は、一昨年のシングルスチャンピオン。世界ランクも現17位と、ドイツのエースです。帰化選手だけあり、中国仕込みの速攻プレーが凄し。

相手のドデアンは07年世界卓球ザグレブ大会で福原愛を沈めたあの選手です。近年はシュラガーアカデミーで修行していたと思いますが・・・鬼強くなってます。

前陣でピッチ勝負もできるし、中陣からドライブも引ける、何より反射神経が半端でない・・・。決して洗練されていない打球フォームながら、ラリー中にウーが入れる横殴り気味の強打にも反応しリーターンしてしまうあたり、身体能力が図抜けてますね。

打って打って打ちまくるウー、カットまで入れて拾って拾って返しまくるドデアン。フルゲーム・ジュースの根比べのような試合を制するのは・・・。

ちなみにルーマニア・ドイツ・ウクライナ・ロシアの女子団体グループBを1位抜けしたのは、ルーマニア。エースのサマラが全勝する大活躍。

女子選手の試合はいつもコメントがほとんどつかず注目度低めですが(笑)、この試合はスゴイです。

European Championships 2011
Daniela Dodean (ROU) vs. Wu Jiaduo (GER)


アポローニャvsフレイタス-マテネ

本日もヨーロッパ・チャンピオンズリーグ。グループB第3節のオクセンハオゼンvsポントワーズから、アポローニャvsフレイタス、アポローニャvsマテネの動画をば。

ポルトガル代表チームでは同僚のアポローニャとフレイタス。最近はフレイタスのほうが成績を残しており、世界ランクも逆転されています。エースとして負けられないアポローニャ、いい動きをしています。どちらも前・中・後陣どこでも戦えるオールラウンダーだけに、非常に見応えのあるラリー戦です。

もう一つはマテネとのエース対決。フランスのエースでもあるマテネ、今後のヨーロッパの勢力図を占う意味でも注目の対決ですね。

オクセンはオゼンは昨年チャンピオンズリーグで準優勝しましたが、岸川・フレイタスが移籍し戦力ダウンは否めません。その穴を埋めるべく大車輪の活躍が期待されるアポローニャですが、はたして・・・。

11月20日の第4節は、オクセンvsロコモティヴァの対戦。アポローニャvs松健の試合が実現する可能性大です。これまで分が悪かった松健、勝つことが出来るか・・・。

今から楽しみです。

ETTU Champions League
Tiago Apolonia (Ochsenhausen) vs.


劉詩ウェンvs李暁霞

オーストリアオープン2011女子シングルス準決勝、劉詩ウェンvs李暁霞の動画です。

準々決勝で我らが日本の石川佳純に完勝した李暁霞。ベスト8決定戦では范瑛も沈めています。

今シーズンの超級での両者の対戦成績は、李暁霞が2勝0敗。劉詩ウェンは怪我からの復帰戦ということもあり、不利かと思いましたが・・・。

ラリー戦でかなり分が良い劉。特にバックハンドがスゴイですね。女子でチキータが使える選手も珍しいですし。

小柄な分、大きくフォアに振られると不利なようですが、あの連打のプレシャーを受けながらコースを突くって・・・普通できないですよねorz。

でもどうなんでしょう、李暁霞は右手手首をテーピングしているようですが・・・痛めているんでしょうか。

ともあれ、石川佳純を難なく沈めるような選手に打ち勝ってしまうのですから、劉詩ウェンも凄いです。

Austrian Open 2011, Women's Singles Semi Final
Liu Shiwen (CHN) vs. Li Xiaoxia (CHN)


ガシナvs上田仁

オーストリアオープン2011男子シングルス1回戦、ガシナvs上田仁の動画です。

上田選手、軽部選手と組んだダブルスではハオ帥/許シン(左・左ペア!?)らを破りベスト4入りしています。シングルスでは。

これまたいい動きをしてます。前半で2ゲームを連取、このへんのプレーは素晴らしいですね。

が、次第にガシナが相手の球筋に慣れてきたか・・・。じりじりと追いあげられ、フルゲーム9-11で敗戦orz。

しかしこのガシナは次のラウンドでサムソノフに4タテでボコられ、そのサムソも3回戦で呉尚垠に完敗。呉尚垠は4回戦で馬琳にフルボッコ、馬琳も5回戦(準決勝)で張継科にストレート負け、最後にその張継科も決勝で馬龍に破れています・・・。

これだけ良いプレーをしていても、上には上がいくらもいる・・・。世界まっこと広いです。

今後の活躍に期待しましょう。

Austrian Open 2011,
Andrej Gacina (HRV) vs. Ueda Jin (JPN)



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